エクリズマブのDPC適用について


エクリズマブのDPC適用について
 
 
エクリズマブ(商品名ソリリス)に関するDPC適用についてご報告させていただきます。
 
エクリジマブが2年前にDPCに含まれるようになり、入院治療で使用した場合に多額の赤字になることが明白であるため、日本血液学会、日本腎臓学会、日本小児科学会、日本血栓止血学会の4学会からDPC適用外にする要望書を厚労省に提出しました。おそらくそのお陰もあり、この4月からDPCから外れました。ただ、添付のツリー(DPC点数早見表、医学通信社より)のように完全にDPCから外れるのかよくわからないため、発売元のアレクシオンファーマに調査を依頼しました。
 
結論的には、エクリズマブを使うとDPCから外れるということで良いと考えられます。ただ、手術による侵襲でPNHやaHUSが悪化し、エクリズマブを使用した場合には、事務方とよく相談して保険請求することが必要だと思いますが、かなりレアなケースだと思います。
 
以上のような状況を日本血栓止血学会の先生方にお知らせ致します。
 
 
ソリリスDPCツリー
 

一般社団法人 日本血栓止血学会
理事長 嶋 緑倫